2017年11月

 
 
今は振袖の下絵の図案作りに勤しんでおります。
実物大サイズに測った雛型にまず鉛筆でおよその作図をしているところです。


 なにやら文鎮がたくさん置かれています。大きな紙の上に乗って描くので文鎮の押えは不可欠です。誂えの手描き友禅の染め作業では色々な場面で文鎮が必要なのです。


 こちらは仮絵羽仕立てをした絹地に模様を描き取っているところ。
衿は剣先など微妙なところをきれいな絵羽付けで模様をおくため縫い合わせた生地に描くわけです。どうしても生地が浮くので要所に文鎮を置くのです。

 他にも金彩など仕上げをする場合など出番は多いので、文鎮はたくさん持っています。
せっかくなら実用的な範囲で面白いものを集めています。

 こちらはちょっと高価な文鎮。富山県高岡市の産で、金属に黒い漆、金蒔絵、螺鈿がほどこされています。(金胎漆と呼ぶそうです)たいへん重くしっかり止めたい時に活躍します。



 上の金蒔絵のものは愛用ウン十年。少し傷んだのでお直しに出した時、もう一本と思って誂えたのが下の螺鈿の紅白梅の文鎮です。漆がつくる曲線のおかげで絹地に優しいアタリをします。

 こちらは知り合いの美術の先生がデザインしたもの。古代の鏡を模した鹿狩文様です。


一番実用的で出番の多い三本。


 上から順に。木の中に金属棒をいれたもの。長いので裾の押えなどに。
次は取っ手がついて便利な重い正統派文鎮。
下左は小型の四角でどこかで見た気がしませんか。石庭を模した文鎮で龍安寺で買いました。そのとなりは薬師寺で購入した細い軽めの文鎮。



 四神のうち白虎と青龍のデザインでカッコイイです。

置いて楽しいものも。どんぐりのついた枝と梅の扇の形。


枝形の方は南部鉄器のお店で買いました。(鉄瓶は高値の花でしたが、文鎮なら!.)

 最後は小さなフクロウ君たち。文鎮として売られていましたが、フクロウを飾ると賢くなるそうなので玄関に飾っております。(^_-)☆


 漆仕上げではありませんが、これも高岡の物です。高岡は金属加工が今も盛んで、仏像や茶釜など色々生産しているそうです。

東京手描友禅の道具・作業 | 05:45 PM | comments (x) | trackback (x)
本日の展覧会ルポは、「観て来た」ではなく「観に行けない」展覧会のご案内です。
<(_ _)>



 江戸時代の画家、長澤芦雪(ろせつ)の展覧会が愛知県美術館で開かれています。
円山応挙の弟子での中でも異色の面白さ、大胆さで有名です。
ぜひ見たいものの新幹線代の負担は重いので、東京からテレビ「日曜美術館」を見ただけで我慢、我慢。
名古屋方面の方、めったにない展示なのでお出かけなってみてください。

http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html
(11月19日まで)
日本画に興味がない方でも、アニメや動物がお好きでしたら是非!


こちらは朝日新聞に取り上げられた記事で「虎図襖」が大きく写っています。
この襖は和歌山県串本町の無量寺の方丈の左側の絵で、応挙の名代として出向き芦雪が描いたそうです。


反対の右側は龍の図。(NHKテレビ画像より)

動物画は迫力のクローズで、なおかつ可愛らしさがあります。

「白象黒牛図襖」




こういう大きな動物の側に描かれた小さい存在にご注目

      像の背中に、何やら騒いでいるカラス


      牛のお腹にのほほんとした子犬


 子犬だけを描いた作品も展示されるはず。
東京に巡回の予定がないようなので残念です。

2017年は春に京都で海北友松、秋に大阪で葛飾北斎、名古屋でこの長澤芦雪といずれも必見の展覧会が続き、東京モンとしてはどれも観られず無念です。(*_*;


展覧会ルポ | 02:47 PM | comments (x) | trackback (x)
 

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