2018年02月

 
 
東京手描友禅の色挿し
下絵を糸目糊でなぞったあとに染料で模様に色を塗ることを「色挿し」と呼びます。
「友禅挿し」と呼ぶ場合もあります。おそらく友禅染の工程の中で色挿しが一番の花形だからでしょう。
私の師匠は色挿しすることを「友禅する」という動詞でも使っていました。

ひたすら友禅している最中に撮影しました。


 東京手描友禅の傾向としては「渋く粋な柄行き」
色数は多くても着た時に粋な感じを持たせるのが目標です。
今回も淡渋いまとまりをを目指しています。

花の色のラインナップはこの通り。ピンク系4色で濃淡3種類、計12色


一緒に写っているのは色試し布


奥が色作りの時にアレコレ試した布
手前はコレと決めた色の最終確認と、どんな色で染めたかの記録用の布。

 生地や天候、染料の種類によって違うのですが、色が糸目糊を超えて滲み出すのを防ぐために電熱器にさらしながら作業します。



 今回は染料が走りやすかったので(滲み出しやすかった)ので高めの温度設定にしました。生地がぼんやり暖かいくらい。
…すると…乾きが早くなり染料も糸目の内側に収まりやすくなり……そのかわり…花びらのぼかし作業が終わらないうちに乾いてしまって綺麗にぼかせないリスクは高まり…サッサとしないと、となります。
こういう事を「加減」と言うのだなと思います、つぐづく。
「いい加減」を目指しているわけです。



 絵羽模様になっているので縫い目の左右で模様がきちんと連続するよう確認しながら色挿ししていきます。


ぼかし屋の染め風景 | 07:56 AM | comments (x) | trackback (x)
 

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