2018,04,04, Wednesday
東京手描き友禅、バラの花束の訪問着地色は二種類のぼかし染め
仮絵羽仕立てした白生地に青花で下絵。
下絵のまわりにある線は……
ぼかし屋では地色はぼかし染めするので「ぼかし当り」という作業が欠かせません。
下絵の背景に新花(しんか)という下描き用染料で「ぼかし線」を描いておくのです。
後ろに下がって遠目から具合を確認しながら線を描きます。
大きな絵画を描くように。
ぼかし当りが済んだら仮絵羽を解き、反物の状態に戻して糸目糊で下絵をなぞります。
引き染め
※ ぼかし当り通りと分かりやすいよう実際より濃い画像になっています。
並べてぼかし当り通りに合い口で色がそろうか確認してから色挿しに進みます。
バラの花束なので色のバランスに注意しながら、縫い目となるところを境に同じ色が続くように色を挿していきます。
染めの作業が終了。洗いに出す前に並べて色の調子を確認。
蒸しや洗いが済んで糊が落ち、生地もピンとしました。
出来上がりです。(上前の裾模様)
淡い落ち着いた色合いの花束を目指しました。
ぼかし屋の作品紹介 | 01:01 PM | comments (x) | trackback (x)