バラの総柄帯、染めの金彩仕上げ

 
少しずつの紹介になってしまいましたが、バラとカンパニュラを配した総柄の染帯について最後の金彩の仕上げの工程です。


整理屋さんと呼ばれる専門業者さんが染料を定着させる蒸し、余分な糊を落とす水もとを終えて下さって京都から戻った生地です。
友禅染が終了していまので糊が取れいわゆる糸目と呼ばれる白い線となっています。


その分どうしても模様の印象が少しぼけるのです。これに金や顔料で色を加えアクセントとするのが仕上げ作業です。


主に筆で、今回は樹脂による金彩で花弁の先端やカンパニュラの細い花弁や茎にアクセントをつけます。


白く抜けた糸目だけの場合より立体的にくっきりと見えてきます。


出来上がりです。生地自体に金糸が通っている生地(金通し)なので全体が柔らかい金ベージュ。そこに柔らかく花を配した総柄の染め帯となりました。


袋帯と同様にどの部分が背に来ても模様が出ますので飾り結びも可能です。どのようにお使いいただくのでしょうね。
※原因不明なのですが掲載した写真が圧縮されてしまっています。ご容赦ください。原因がわかりましたら掲載をやり直しいたしますね。<(_ _)>

ぼかし屋の染め風景 | 07:25 PM | comments (x) | trackback (x)

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