2017,04,28, Friday
本日は子供用の被布を紹介します。
被布(ひふ)は着物の上が重ねて着用するものです。
かつては大人の女性も着用しましたが、今はもっぱら七五三のお祝い着に重ねて女児が着る袖なしの上着を指します。
古典的な緑色に折り鶴の模様。
地色のぼかしは、前見頃で段違いにして華やかさを出しました。
朱色系のお祝着によく合う色合いです。
最近「折り鶴」の歴史についての新聞記事を読みました。
今年2/22の朝日新聞紙面
折り鶴は江戸時代18世紀以降のものだと考えられてきたが、
16世紀末~17世紀初頭には存在したことが分かったという内容です。
三羽の折り鶴が彫り込まれている小柄(こづか)が豊臣秀吉に仕えた職人の作と確認されたそうです。
小柄は刀の鞘の外側に紐巻きして付けておく細いカッターのような小刀です。
小柄の柄は紐巻した上から見えるので、刀の装飾の一部となり、おしゃれのために武士が凝った小柄を自分の刀につけたそうです。
この鶴の大きさは1㎝か1.5㎝といったところ。細かい細工です。
この記事によれば、折り紙はもともと室町時代に武士が贈答品を包むための礼法として広まり、江戸時代になって町人にも普及したとか。
日本の庶民文化の代表のような折り紙、武士の嗜みとして始まったという折り鶴の歴史は案外古いような、新しいような…
今では折り鶴模様は可愛らしい着物の柄として好まれています。
もとが折り紙なので、
何色も色を使っても上品に見えるところが嬉しく便利な模様です。
ぼかし屋の作品紹介 | 12:20 AM
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2017,02,08, Wednesday
おかげ様で無事に染芸展が終了しました。
会場で撮影した自作です。
題名は「雨天」としましたが、
多くの方から「ほんと、雨ね」との言葉を頂戴しました。
染色工程は1/29のブログ「東京手描友禅、訪問着の染め風景」に載せました。
あじさいは好きなモチーフなので、これからも試していきたいと思います。
友禅の体験コーナーではお客様と楽しいひと時を過ごしました。
筆に染料をつけ過ぎて糸目糊から色がはみ出し焦るお客様や、
ぼかしたハズが、くっきり色分けになって苦笑いするお客様や…
昨年お会いした方がまたお越しくださったり。
皆様ありがとうございました。
また来年に。
お知らせ | 01:50 PM
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