東京友禅は、ぼかし屋友禅へ

 
 昨日無事に今年の染芸展が終了しました。
 浅草の会場に移って初めての開催。場所柄がよかったのか、
三日間のご来場者は約1700人!(‘◇’) 
昨年のほぼ倍増で、諸先輩方もビックリでした。
 当然、友禅染の体験コーナーは大盛況
開催中は本当に多くのお客様とお話ができ、忙しくとも楽しい時間を過ごすことができました。
皆様どうもありがとうございました。





 会場で出品作を撮影しました。
 模様化した菊の花々から生まれた鳳凰が遊ぶイメージで作図しました。
身頃のブルーと同系統色の濃淡で裾濃(すそご)に染めました。
ぼかし線をずらして引き染めを二度繰り返すことで、
たいへん※足の長いぼかし染めとなりました。

 ぼかし染めは、色がグラデーションで薄くなっていき、淡色または、ついに白になる染め。淡くなり始めた所から一番淡く、または白色になるまでの長さを「ぼかしの足」と呼びます。
ぼかしの足が長いほど、なだらかに淡くなっていくぼかし染となります。
短いと、一気に色が消える感じのぼかし染となります。
模様が引き立つぼかし方を考えて染めます。

ぼかし屋の作品紹介 | 11:19 PM | comments (x) | trackback (x)
東京都工芸染色協同組合による
「弟54回東京手描友禅 染芸展」が開催されます。

  会期   3月4日~3月6日、10時~16時半、ただし初日は13時から
  会場   都立産業貿易センター台東館5階
  アクセス 地下鉄、東武スカイツリーライン「浅草駅」



 友禅染の体験コーナー
3月5,6日の二日間 10時~14時

私は三日とも会場の主に友禅体験コーナーにおります。
お立ち寄りの節は、受付にてお呼び出しくだされば、展示作の見どころなどご案内いたします。
大先輩方の力作も展示されますので、どなたにも参考になることと思います。

 このところ染め風景を紹介してまいりましたのが、出品予定作です。

湯のしから戻って、真っすぐ綺麗になった表地に
最後の仕上げ作業をしているところ。


銀彩で鳳凰の羽根を飾ったり、菊の花弁にアクセントを付けたりいたしました。

渋く紺系の帯を合わせると落ち着いた大人向けに、
ピンク系の帯なら若いお嬢様向けの訪問着になります。



菊と鳳凰の組み合わせながら、あまり大仰でない柄行きを目指しました。
菊の中で鳳凰が遊んでいるような…。
地色を裾濃に染めて、着用時に映えるよう※振り違えで上半身にも模様付けいたしました。

着物の場合、模様があまり多いと礼装というよりお洒落着になっていきます。
紋付きの色無地や、留袖のように上半身に模様のないものが本来の礼装でした。
しかし、それでは淋しい、模様を楽しみたいというニーズがあって訪問着が発展しました。
 礼装らしい格式を残した上半身の柄付けとして、左の胸と前袖、右の後ろ肩と後ろ袖にだけ模様をいれることを「振り違え」と呼びます。付け下げなどですと、模様が袖だけ、または左胸だけという柄付けもあります。

お知らせ | 01:12 AM | comments (x) | trackback (x)
 前回に続き、創作一点物の友禅染作業風景をご紹介します。今回は「色挿し」。


         色挿しの途中(糸目糊が見えます)

 「色挿し」は、下絵の上に糸目糊を置いた模様部分に色付けする工程です。「模様挿し」ともいいます。「友禅する」という動詞を使うこともあれば、「友禅挿し」と呼ぶこともあり、そこから分かるように長い工程の中でも「色挿し」は一番友禅染らしい作業です。
何色も染料を作って筆や片歯刷毛で挿していくので、なかなか華やぎもあります。



 でもちょっと大変なことも。
 水と染料(粉末)を煮て液状の染料を必要な色数作り、皿にいれて使います。



 染料は時間経過とともにどうしても乾燥していきます。つまり色が濃くなってしまうのです。濃淡を保つために水分を調節しながら作業を続け、なるべく一段落つくまで一気に済むように、色挿しを始めたら、長時間やりっぱなし状態になる事がたびたび。

 NHKにラジオ深夜便という徹夜の番組があります。深夜から未明に作業が続く時のお友達です。作業を中断しても色が変わる心配のない刺繍の職人さんが羨ましかったりします。もちろん刺繍には刺繍の大変さがあるに違いないのですが。



 見頃部分はとても長いので、生地を傷めないように
折りたたんだりせず、ゆったりさせて作業します。


 模様が絵羽※1になっているので、縫い目を境に色を間違えないように確認しながら色挿ししていきます。


 上前の胸と袖のつながり。
これは色挿しが終わったところ。ふんわりした菊にするために、糸目糊のない無線描きも併用して、個性的な菊と鳳凰の表現です。



左上→ 色挿しが済むと模様伸子から生地をはずして柄行き通りに並べ
      模様のつながり具合や色目が合っているかどうかと点検します。
      まだ生地に端切れが縫い付けられています。
下2枚→ いよいよ色付けの作業は終わりと確認出来たら、
      次の工程へ進む準備をします。
      当て布や端切れを解いているところ。染めた直後の生地は
      シワシワでこぼこしているのがよく写っています。
      解いた綿糸が地色と同じ色に染まって綺麗なかたまりになっています。
右上→ 剥ぎ合せミシンで見頃や袖などを縫い合せて、長~い一本の反物に戻しています。

 ちょっと生地の端をご覧ください!
波打ったように変形しています。これは伸子針や模様伸子※2で絹地を張って友禅の作業をした結果です。蒸気や水をくぐり、張り手や伸子に引っ張られて、いかにも嵐をくぐった感じが生地に出ていますね。
 この後、「蒸し」や「水もと」作業、いわゆる「友禅流し」で糊や余分な染料を落とし、乾かしてから「湯のし」という工程を踏むことで、この変形がなくなり、生地が真っすぐ平らになり、機屋さんが織りあげた時と同じ光沢を取り戻すのです。

※1 2014,04,09のブログに説明があります。
※2 2015,08,30のブログに説明があります。
ぼかし屋の染め風景 | 09:52 PM | comments (x) | trackback (x)
ぼかし屋の創作一点物の染色作業から、最近の染め風景を写しました。

訪問着の制作で生地は三丈物


「縦よろけ」と呼ばれる地紋。




全体に立体感がある地紋で、落ち着いた光沢があります。
反物として横に見るより、肩に掛けて縦に見る方が華やかな生地です。

誂え染めでは、絵羽模様で下絵を描くため、最初に生地を裁ちます。
採寸して裁ち切るのですが、当りをつけてから複数回確認して…
裁ち鋏でザックリ切るときはドキドキします。
襟と衽(おくみ)の部分は縦に長~く切り分けるので、曲がらないように採寸を頼りに生地目にそって切り続けます。
裁ち切っている途中も写しておけばよかった!(^^;)
またの機会に…。

下絵を描きます。
今回は無線と糸目の友禅を併用して菊と鳳凰を染めます。


染めの話ではありませんが、二十年来の付き合い、愛用の文鎮が写っています。
縁の下の力持ちの一つ、文鎮についてもいずれご紹介したいと思っています。



絵羽模様ですから、縫い目を越えて模様が連続するように描いていきます。
生地に描きながらもカーブの角度や位置を調整します。

長いカーブは、地色をぼかし染めする時の位置です。
これが狂うを、仕立て上がりで地色の濃さが縫い目を境に合わなくなってしまうので、とても大切です。裏からも印をつけておきます。この作業を「ぼかし当り」と呼びます。地味で案外時間のかかる作業です。

鳳凰の訪問着ですが、気張らない楽しい、ふんわりした感じを目指しています。
ぼかし屋の染め風景 | 01:45 PM | comments (x) | trackback (x)
        謹賀新年

ぼかし屋の染め風景


      いつもの机で色挿し  染め上がり
        糸目友禅と無線描き  引き染め


 旧年中は多くの皆様に大変お世話になりました。
ご相談、ご用命くださったお客様方はもちろんのこと、
ブログの感想や質問をお寄せ下さった皆様、どうもありがとうございました。

色々相談させていただいた白生地屋さん、材料屋さんなどご担当の皆様、
仕立て屋さん、しみ抜き屋さん、東京手描友禅の先輩方、
本当にお世話になりました。

新しく迎えた2016年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
特にブログの感想や質問、大歓迎です。
ホームページの「お問い合わせフォーム」をご利用いただけます。
お待ちしてます。!(^^)!

 毎年恒例のウィーンフィル、ニューイヤーコンサートをテレビで楽しみました。
このコンサートは会場を彩る花の装飾が毎年工夫を凝らされ、聴くのも観るのも楽しみです。


       今回はウィーン少年合唱団も参加

 今年はオレンジ色とサーモンピンク、白で例年に比べ控え目な印象でした。



 花としては美しい取り合わせですが、会場全体で見ると、ホール自体の金色の装飾に花の色が溶け込んでしまい、例年の華やかさに欠けますね…。



 このコンサートは、昨年あった世界の出来事を
何らかの形で演出に反映させることでも知られています。
 もしかすると、昨年パリで起きたテロや、止まないシリアでの空爆などの
犠牲者を悼む趣旨で、このような飾り付けになったのかもしれません。
番組中の解説では、特に舞台演出に関する話題は出ませんでしたが…。

 今年の指揮者はマリス・ヤンソンス氏。スタンダードな演奏を大切にする方だそうです。後半は誰でもよく知るメロディーが続き、私のような素人には楽しい演目でした。
この番組は元日のライブ放送です。でも毎年録画して観るのは三日か四日。
ですから見終わると、お正月も過ぎ行く~(^^;)感を味わいます。

もうすぐ成人式。
お客様が心置きなく振袖を楽しめるよう、晴天でありますように!!

お知らせ | 11:39 AM | comments (x) | trackback (x)
人間国宝、森口華弘氏は、昭和を代表する著名な京友禅作家でいらしたので、亡くなられてからも作品はテレビや展覧会で紹介されることがよくあります。ですが、今回テレビ放送で、めったに見られない同氏の「下絵」を拝見できました。
BS日テレで毎週金曜20時から放送される「ぶらぶら美術館」の11月13日放送分
「琳派400年の特集」
でのことです。
下絵は公開されることが少ないので、テレビ映像を拝借してご紹介いたします。
 京都国立近代美術館でこの秋に開かれた「RIMPA IMAGE 琳派イメージ展」を番組が取り上げていて、その中の京友禅の技のコーナーに同氏の作品が展示されていました。



 左側の青い作品「流水」について
子息の森口邦彦さんが登場して技法の説明などをなさいました。
蒔糊※を生地にふっては水色を引き染めするという作業を四回も繰り返したことで、この深みのある水の様子を表現したそうです。




 その際、森口邦彦さんがご持参の華弘氏の下絵画帳を披露してくださったのです。


 友禅染め全盛だった昭和3,40年代の達人の下絵ですから、
録画を何度も再生して観ました。


水の流れというテーマで何通りもの作品をお試しになっていたのですね。
細い筆が三本連結された「連環筆(れんかんひつ)」という筆をご愛用で、とても速くサササーっと描いておられたそうです。


言うまでもないことながら、素晴らしい勢いと構成ですね!

 ここで言う下絵とは、着物の柄行きの「雛型」です。実物大の紙下絵もおこしたものと想像しますが、どうだったのでしょう。仮絵羽の生地に直接お描きになったのでしょうか。他の出演者に質問してほしいものでしたが…。

 琳派400年を記念して、今年は京都各所で名作の展示、公開がありました。
京都まで行けない私にとって、この番組は有難い内容でした。

 同じくこの放送で紹介された作品の中に大変印象的な屏風がありました。


    冬木偉紗夫「いざない(風と雷の神)」平成2年

 宗達の風神雷神からイメージをふくらませたそうです。
創作するアーティストって凄い!と、ささやかな模様屋としては尊敬を禁じ得ません。
漆塗りの屏風で、このように塗り分けるのには高度な技術が必要だそうです。


※蒔糊(まきのり)の技法→ 餅粉と米ぬかで作った糊を薄く延ばして乾燥させた後、細かく砕いて粒状の糊を作る。フノリで濡らせた生地の上に糊の粒を降らせてから乾かす。生地に糊粒が固着したところへ刷毛で染料を引き染めすると、糊粒の跡が防染されて点々とした模様として浮き上がる。森口華弘氏はその第一人者で、手描友禅と蒔糊を併用した作風で有名。
展覧会ルポ | 08:01 PM | comments (x) | trackback (x)
 ネットで無料受講できる面白そうな講座をみつけました。
世界の大学が参加しているMOOC(=Massive Open Online Courses 日本語では、大規模公開オンライン講座)、その中の一つであるOpenLearning, Japanで、着物ファンに役立ちそうな講座がスタートしたのでご紹介します。

学習院女子大学
日本のきもの -歴史と今- 


 服飾史や工芸史の専門家たちが講師役で、着物の成り立ちや着物ファッション史、染織技術について4週にわたり、画像と共に話してくれます。
 11/4からすでに開講していますが、12/9までに新規登録すれば受講開始できますので、ご興味がありましたらお早目に。登録はどなたでも、無料です。

アクセスは、https://www.jmooc.jp/

または「JMOOC」と入力して検索すると容易にHPが見つかります。



 受講登録から終了までに流れが載っています。
画面をスクロールすると下部の中央に日本のきもの -歴史と今- の講座案内もあります。



 案内に従って受講登録すると講座の視聴開始となります。



 課題やテストもありますが、
単に面白そうなところだけ聞くだけでも、ちょっと覗いてみるだけでも、OKです。
今に引き継がれる振袖の歴史友禅染江戸時代流行の着物柄行き、講師が江戸小紋の技術者を訪ねて話を聞くなど、面白そうな項目が並んでいます。私もこれから受講してみるつもりです。

 昨年11/23のブログで立命館大学の京都の伝統工芸の講座をご紹介したJMOOCgaccoと同種のプログラムです。
お知らせ | 06:11 AM | comments (x) | trackback (x)
 手描友禅の染め風景 シルクオーガンジーのスカーフ

 すっかり秋らしいお天気が続くようになりました。
東京でも紅葉が目に付き始めましたが、
今日ご紹介するのは、ちょっと季節はずれな染め。(^^;)
  最近始めたシルクオーガンジーのスカーフ生地への手描き染めです。
東京手描友禅で本来使用する着物や帯用の絹地と違い、シルクオーガンジーは向こう側が透けて見える薄い生地で、大変張りがあり、スカーフにすると立体感のある形に結べます。



 緑の地染めをぼかし染めしていますが、生地の目が粗いので刷毛でサッとなすっただけで染料がぼけていき、和服用の白生地と違い、霧を吹いたり刷毛で擦ったりする必要がありません。
 あとは無線友禅で模様を染付けます。



 このブログによく登場する染色作業机ですが、いつもと違い机が透けて見えています。

和服地の時と同様に、シルクオーガンジー地を模様伸子に張って作業しています。針のついた竹でピンと張っても大丈夫なのは、薄いといえ絹だから。丈夫なのです。

 お気づきでしょうか。透けて見える伸子針は斜め互い違いにうってあります。
今年8/15の当ブログ「東京手描き友禅の道具、伸子(しんし)」で紹介したように、
通常、伸子は生地の横糸目にそって真っすぐ張ります。しかし生地が薄いとか、張る力を弱くしたいなど必要がある時はこのような打ち方もいたします。
 
 今回は自家用小物の染め紹介でした。(^^;)
ぼかし屋の染め風景 | 11:57 PM | comments (x) | trackback (x)
 東京手描き友禅、模様の参考に有田焼の展覧会を観てきました。



  ポスターの写真は「色絵有職文耳付大壺」
 蓋のつまみは獅子、壺の耳は鳳凰で、全面に描き込んだ有職文は狂いなし!です。
1875年頃 パリ万博に出品されたらしい作。
らしい、というのは、当時の会場写真に近似する壺が写っているからだそうです。

 放送やネットで画像を観られる現代と違い、当時の万博は輸出品を紹介するカタログのような存在。職人は腕のふるい甲斐があったことでしょう。
 日本の工芸のなかでも陶磁器、金属細工、漆塗り、刺繍などの技術は明治期が絶頂期だったとよく聞きます。輸出による外貨獲得を目指して、政府が優れた工芸品の製造を奨励したからです。
イタリアルネサンスにはパトロンとしてのメディチ家が欠かせなかったように、明治期は日本国が職人たちのパトロンとなり、競わせて生産させた技術の高い工芸品を西欧に輸出していたのでした。ここ数年の各種展覧会はちょっとした「明治超絶技巧流行り」ですね。


    色絵人物花鳥文コーヒーセット(明治初期)

 図説によれば、西欧の形に和風の模様で、当時の輸出品の特徴がよく表れた作例。
ポットが2点。それぞれコーヒーとミルクを入れ、高い所からカップに注ぎ込んでカフェオレにしたのでしょうか。

作者の心意気を感じた花瓶を紹介します。


  色絵牡丹文花瓶(香蘭社製)1875年(明治8年)頃

 風に吹かれてそよぐ牡丹。釉の上に黒い顔料を斜めに吹き付けて、吹く風を表現しています。
この図自体は清朝絵画(風牡丹図 神戸市博物館所蔵)を参考にしたと推定されるそうです。
 「とにかく和風、東洋風の模様が描いてさえあれば西洋人は喜ぶ」という制作姿勢を感じる作もある中で、この花瓶は作者が表現したかったことが伝わる一作だと思います。

 この展覧会は磁器の作品ばかりでなく、当時の図案が展示されていました。


    いずれもパリ万博用の図案。

 左上の雪よけから覗く牡丹の図案はよくご覧いただくと、壺全体が雪よけです。磁器の実物は発見されていないとか。残念です。でも「雪よけ」は当時の西洋の人々に分かってもらえたでしょうか。ちょっと心配…。
 左下の図、「間垣の向こうの菊」は手描き友禅のお手本そのもの(^^)/

 こちらは図案、作品、箱書きがすべて残っている幸運な例

   色絵亀甲地羽根文瓶 1902年(明治35年)頃

白い羽根は絵具を盛り上げて立体的な表現となっています。

 今もまったく古さを感じさせないディナーセットもありました。

   染付菊唐草文洋食器 1879年(明治12年)頃

 左上の五角形の大皿は、図説によれば魔除けの意味を持つ五芒星形で、洋食器としては大変珍しい形だそうです。
真ん丸の菊文を唐草にしているので、皇族が使用した食器でしょうか。

 最後の写真は風呂敷です。ミュージアムショップで買いました。

 紺地のしっかりした綿地に有田焼の模様がたくさん。
風呂敷は必需品なのでいくつあっても嬉しいものです。

 この展覧会はこれから全国を巡回。来年の今頃が東京開催。
だいぶ先なので、横浜展を観られて幸運でした。
 それにしても、絶滅危惧種ばかりの現代の伝統的工芸品の厳しい状況を思うにつけ、明治期は工芸にとって幸せな時代だったと思わずにはいられません。

 ちなみに友禅染は伝統工芸の中では新しい技術で、始まりは江戸時代。最盛期は大正昭和。戦後の混乱期を過ぎてからの昭和40年代位までと言われています。
東京手描き友禅にもメディチ家が現れないでしょうか。(^^;)
展覧会ルポ | 09:56 PM | comments (x) | trackback (x)
遊びの染め帯「金のガチョウ」

前回のブログでご案内したしゃれ帯展へ出展中の染め帯のうち、
今年のテーマ「童話」の染め帯を、染め風景とともに紹介いたします。

 「金のガチョウ」から。
前柄は男の子がガチョウを抱いて一人で歩いているところ。


  糸目糊と地染



 お太鼓柄は、大勢の人々が男の子とガチョウにくっついて離れなくなり、
ひっぱられてゾロゾロと歩いているところ。


  色挿し


   おたいこ柄
  男の子、オバサン、兵隊さん、神父様、木こりや娘に子供、最後に猫の行列です。

名古屋帯に仕立てると、男の子がおたいこ柄の上部に、猫が下の方にくる柄行きです。
今回は「子供の絵本の挿絵」を目指して楽しい帯にしてみました。
ぼかし屋の染め風景 | 01:05 AM | comments (x) | trackback (x)

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