ぼかし染の「ぼかしあたり」

 
ぼかし染の「ぼかしあたり」

これまで幾度となく、着物の地色を染める「引き染め」の風景を紹介してきましたが、今日は引き染めの前準備である「ぼかしあたり」をご覧ください。



せっかくの白い生地に何やら無粋な線や印がたくさん…
この印が「ぼかしあたり」 いったい何のために?



「引き染め」は煮染め浸し染(甕で浸す藍染が有名)と違い、ピンと張った生地を染料を含ませた刷毛で染め付ける方法
引き染めの中には、一色で染めきる場合もありますが、ぼかし屋ではすべて2色以上に染め分けたり、濃淡をつけたりします。それを可能にするのが「ぼかし染」

ぼかし染に欠かせないのが、霧吹きで生地に吹き付ける水
染料は水の力で濃淡がつきます。刷毛はそれを助けるだけ。
長~い生地のどこに、どの程度の霧を吹くのか、刷毛を動かす位置はどこか、染める前にをつけておくのが「ぼかしあたり」です。


印に使うのは「新花」という液体で、水分にあたると見る見るうちに消えてしまいます。
そこで無粋ですが、しっかり印付けをして、霧吹きのあと、印が消えるまでに刷毛ぼかしを済ませなければなりません。地染の日は一日中勝負です(^^;)



印をたよりに染め終わったところです。
ね、印は消えてぼかし染になっていますよね!(^^)!

この作品の場合は、このあと小蘭散らしの模様染めへ進みます。

ぼかし屋の染め風景 | 11:33 AM | comments (x) | trackback (x)

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