ぼかし屋の染め風景

 
少しずつの紹介になってしまいましたが、バラとカンパニュラを配した総柄の染帯について最後の金彩の仕上げの工程です。


整理屋さんと呼ばれる専門業者さんが染料を定着させる蒸し、余分な糊を落とす水もとを終えて下さって京都から戻った生地です。
友禅染が終了していまので糊が取れいわゆる糸目と呼ばれる白い線となっています。


その分どうしても模様の印象が少しぼけるのです。これに金や顔料で色を加えアクセントとするのが仕上げ作業です。


主に筆で、今回は樹脂による金彩で花弁の先端やカンパニュラの細い花弁や茎にアクセントをつけます。


白く抜けた糸目だけの場合より立体的にくっきりと見えてきます。


出来上がりです。生地自体に金糸が通っている生地(金通し)なので全体が柔らかい金ベージュ。そこに柔らかく花を配した総柄の染め帯となりました。


袋帯と同様にどの部分が背に来ても模様が出ますので飾り結びも可能です。どのようにお使いいただくのでしょうね。
※原因不明なのですが掲載した写真が圧縮されてしまっています。ご容赦ください。原因がわかりましたら掲載をやり直しいたしますね。<(_ _)>

ぼかし屋の染め風景 | 07:25 PM | comments (x) | trackback (x)
 引き染めで地色が入りますと次は模様の色差し準備です。


パントーンの色見本帳。色別に濃淡が表示されていてとても見やすい、色を検討しやすい見本帳で愛用品です。
すべての色を決定しておく訳ではないのですが、花と葉の基調となる色を複数、この色見本帳から選んでおきます。
色作りして染料皿に。


模様の量が少ない場合はすべての色を一度に準備して一度に色挿ししますが、今回の帯は総柄で模様量が多いので先にバラの花だけ色差し、次に葉とカンパニュラの色挿しと二度に分けることにしました。
バラのためのピンク色のラインナップ。同じピンクでも三種類、それぞれに濃淡をつけます。

色挿し風景


色の様子を見ながら作業しますが、糸目糊がついているので出来上がりの状態を想像する必要があります。色挿しの後、糊防染している糸目糊が除かれると彩色の境目が、良く言えばふんわりと、悪く言えばボンヤリとするのです。
出来上がりの色調子を想像するのに助けになるのが「裏返してみる」です。


作業中なので生地は模様伸子(もようしんし)で張られています。
生地の裏には糸目糊がないので出来上がりに近いのです。
ちなみに生地の裏まで染料がしっかり通って裏がほぼ表の同じように発色しているのが手作業で色挿ししている事の証明です。



一通り色挿しが住むと模様伸子を外して出来上がり状態を確認します。
色の調子、色挿し忘れがないか、などなど。

良し!となったら生地は整理屋さんへ。蒸して色を定着させ水もと(洗い)などで糊をすべて落としてもらうのです。友禅染の工程の中の蒸しや洗い、湯のしを専門とする業者を「整理屋さん」とか「蒸し屋さん」と呼びます。東京の手描き友禅はほとんど京都の整理屋さんのお世話になっています。かつては都内にもたくさん整理屋さんがいらっしゃいましたが今はもう・・・西部新宿線の下落合、中井界隈には整理屋さんをはじめ湯のし屋さん、紋屋さん、小紋屋さん、色抜き屋さんがいくつもありましたが現在は湯のし屋さんと染み抜き屋さんがわずかに頑張ってくださっているだけです。ご商売が順調でありますように、後継者がいますようにと祈るばかりです。とてもお世話になっているのです。<(_ _)>

ぼかし屋の染め風景 | 06:12 PM | comments (x) | trackback (x)
薔薇の総柄、染帯の引き染め
下絵や糸目糊置きを紹介してきたバラの総柄の染め帯の工程の続きを。
地色の引き染めです。




地色(模様ではない生地全体の色のこと)を染めるのに、部屋の柱と柱の間に生地をピンと張って(引っ張って)刷毛で染料を染め付けるので「引き染め」と呼びます。
ご参考までに、
地色の染め方には他に煮染め(にぞめ)があります。染料がグラグラに煮立っている大鍋に生地を入れて染めます。藍染のように常温の染料にじっくり浸して色をつける方法は浸染(しんせん)です。
さて引き染めのために生地をピンと張る道具は「張り手」 張り手で生地を挟み込み麻縄で引いてピンとさせます。


帯地の端の部分。
帯地の染め始めの部分を白のまま残るところと、色染めしたところの境目。


この境目がきっちり綺麗にまっすぐでないと誂え帯(創作一点物)の価値がなくなると師匠に教えられたものです。量産品ではこのような一本ずつ織り上げた生地は使わないからです。この色、この模様だけのための生地ですよ、という意味になります。


ピンク色の染料の入ったバケツと刷毛、霧吹きなど。
ぼかし屋は必ずぼかし染めしますので、色ぼかしのために生地をこする刷毛も必要です。刷毛は2本、そして刷毛の余分な水分を吸い取らせるために新聞も必須です。


予定通りふわ~んとした雰囲気で染め上がったと思います。
この後は模様の色挿しに進みます。

ぼかし屋の染め風景 | 11:34 PM | comments (x) | trackback (x)
総柄の帯地の染めの紹介、前回はまだ10月でした。
パソコンが不調となり急遽買い替えまして、機械音痴ながら家族の手助けを得て何とかデータを移転した新パソコンを使えるようになりました。
やっとたどり着いた次の工程は下絵を生地に写し取り、糸目糊置きへ進むこと。


友禅染用のトレース台を使っています。枠だけのテーブルの上を透明なアクリル板で覆ったものです。


実はこのトレース台は友禅の材料屋さんから買った後、DIYでカスタマイズしたものです。2022年12/18、12/22のブログで紹介しております。
上を覆うのは昔は当然のようにガラス板でしたが、今は上質のアクリル板が小売りされていて手に入りやすく(モノタロウでネット購入)、ガラスより軽くて持ち運びも楽、助かります。

下から照らす電灯も今はLED。白熱灯のような過熱の心配がないので安心です。
下書きに使う青い染料は後から過熱や水洗いで落ちてしまうものです。今回は紙青花ではなく新花を使いました。


下絵付けが済んだら次は糸目糊です。ゴム糸目糊を使って下絵をなぞっていきます。
筒の先端の口金の穴から細く糸状に糊を絞り出して模様にしていくわけです。


出来上がりました。次は地染めへ進みます。

ぼかし屋の染め風景 | 11:17 PM | comments (x) | trackback (x)
総柄の帯地の制作1

帯には大きく分けて織り帯と染め帯があります。有名な西陣織や博多織の帯は「織り帯」
染め帯は友禅染や紅型などの型染で模様を※後染めした帯をいいます。

後染め→ 白糸で織った後、白生地に彩色して模様をつける染め。
 先染め→ 糸を先に染めてから織って模様を織り出すので生地になった時には色も模様もついていること。

今回は手描き友禅で後染めする帯地制作風景の紹介です。
模様は総柄とします。お太鼓部分や前にだけ模様付け(名古屋帯)するのではなく、生地全体に模様を広げて変わり結びもできるようにした帯地になります。




まず模様の図案。バラとカンパニュラを組み合わせて流れを作って 模様の混み具合や花と葉の形を描き直しながら調整。




図案が完成。丸くリースのようになっていますが、実際には細長い帯地に半円をずらせて描きます。


使う生地はこちら。


金通しの生地です。絹糸に金糸を混ぜて織り、生地に金色の光沢を持たせた生地です。豪華な雰囲気になります。

この生地に図案を写しとって染め作業へ進むわけです。続きは次回に。

ぼかし屋の染め風景 | 11:29 PM | comments (x) | trackback (x)
無線友禅のお試し
今回はあまり経験のない染め方を試し染めしてみました。
伝統工芸品としての友禅染には二種類あります。
手描き友禅と型友禅です。そのうち手描き友禅はこのブログでお馴染み、ぼかし屋が行っている技法。糸目友禅ともいい、模様を糊で線描きして防染した生地に染料を筆や刷毛を使って染め、模様を描き出します。
こんな感じです↓


↑糸目糊で防染した跡が白い糸のように線で残るので「糸目友禅」

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、手描き友禅に含まれる技法の中に「無線友禅」があります。糸目糊による糊防染をせずに、生地にまったくフリーハンドで絵を描くように筆で模様を描くのです。
ぼかし屋では無線友禅はごく例外的に模様の一部に、例えば葉っぱなど、添える事があるものの、ほとんど未経験でした。
次回作では糸目友禅の重要脇役として併用し、初めて花も描く事になったので実験しているところなのです。

(写真が歪み、渦も出ています。生地の縮緬はデジカメと相性が悪く渦がでやすいのでご容赦下さい。縮緬表面の細かい粒粒したシボがデジタルの読み取りを邪魔するらしいです)

まず試作生地に下絵を描きました。
ふんわり感を出すために生地は濡れた状態で描きますので、水分で消えないタイプの下描き染料(新花と呼びます)を使いました。

さてさて、どうかな~


ピンクのバラを無線友禅で描きましたが、糸目友禅と違うボンヤリ感は出たと思います。
下絵の新花は筆描きの間、水分では消えず、染めた後の加熱で消えることも確かめました。
無線友禅はボンヤリ、フンワリだけでなく境目をクッキリさせて多色を重ねることも出来ます。ついでに余白でやってみました。


クッキリした桜が重なりあってます。無線友禅ですと、この重なり部分を糸目が邪魔しないので色の重なりが自然に見えます。

まず次回の図案ではこのフンワリの方で行きたいと思います。
予定はバラではないのですが、試作でバラが出来れば他の花は何でもOKなはずなのです。
バラは一番難しいですから。

ぼかし屋の染め風景 | 12:40 AM | comments (x) | trackback (x)
本日のブログは、モナコ公国振袖制作のうち、染め工程ではないものの、手描友禅ならではの作業として「参考にした写真」のお話です。

友禅模様には、梅はこう描く、牡丹はこう描くといった型式があります。でもぼかし屋はせっかくの手描きなので、独自の表現の方をしたいものだと思っております。
ただ、面白いもので、写真そのものや、本物の花そっくりに写生した画が、そのまま着物の柄になるかというと、ダメなのです(^^;) 写実だけでは模様となったときに綺麗に見えない…
昔の諸先輩方が生み出した型式には、それなりの理由があるのですね。模様である以上、どんな花でも物でも一定のパターンを決め、それを繰り返すように描く方が綺麗に見えるのです。

だから作図する前には、この材料(花など)なら、どんなパターンで行こうかな、と考えることになります。

先方の希望で、今回の材料はバラ、カンパニュラ、王宮の3点。
作図中から彩色くらいまで、考えの参考になってくれる写真で机の回りはいっぱいになっていきます。
今回は、モナコ公国の振袖を製作した時の作業机の回りを記念に撮影しました。
上半身を彩ったバラのパターンの検討中、色々と目に付いた写真たちです。


グレース公妃の著書「My Book of Flowers」
からコピーしたピンクのバラ(左上方)を基本にしました。下中央にあるのは萩尾望都さんの著作「ポーの一族」から。一昨年の夏に銀座松屋で開催された「萩尾望都展」で購入したカレンダーの絵で、御存じエドガーとアランが豪華な赤いバラの花束を持っています。このバラの彩色も参考にさせていただきました


他に、ゴッホのバラ(左)安井曾太郎のバラ(右)


バラは作図してこんな感じに。
上半身はバラでいっぱいに、というご希望だったので、頭の中はバラ、ばら、薔薇でした。

カンパニュラの決め手となったのはこちら。


やはりNHKの番組から。日本の楚々とした桔梗とは違い、かなり大振りな青い花です。モナコのお隣、フランスの画像です。


バラとカンパニュラ、染め上がり生地はこんな感じ。

振袖のもう一つの要素、王宮。
モナコというとF1グランプリやカジノの画像はたくさん検索できるものの、王宮の情報は少なく、テレビ番組にも頼りました。
この画像は、モナコ王室専属シェフの方を取り上げたNHKBSのドキュメントから。


王宮正面とモナコを象徴するという2コブの岩山が写っていて、とても助かる情報でした。
中世以来の要塞でもあった歴史ある王宮は、堅固な岩山の上にそびえるお城です。ネットから、テレビから写真はたくさん撮りました。代表はこちら、

(旅行会社のネット情報から)

そして、こんな作図になりました。


ぼかし屋はアナログな伝統技法なので、作図は模造紙やトレシングペーパー、ペン、鉛筆で行いますが、当然、ネットやデジタルカメラの恩恵を受けております。
色々な情報を与えてもらえるのは有難いことです。

ぼかし屋の染め風景 | 07:32 PM | comments (x) | trackback (x)
さて刺繍が済み、すべての染色作業が終了しますと、最後の工程は仕上げの「湯のし」
東京手描友禅の本拠地である高田馬場の湯のし屋さん、吉澤湯のしさんにお願いしました。
金彩仕上げで使う顔料の水分は生地を歪めます。それに刷毛で擦ったり、刺繍屋さんで枠に張られたりしたことでも生じた歪みもあります。これを、蒸気を当てて矯正してもらうのです。


大きな専用の機械。ドラムからモクモクと蒸気があがります。


ゆっくり回るドラムの端には細かい針がついていて、生地の端を咬ませて回転させることで、生地が順に蒸気をくぐっていく仕組み。


白生地をして織り上がった時の生地の状態に戻してくださる技術で、これが本当の手加減。
手描き友禅だけでなく、着物の染めには不可欠な工程です。

湯のしが済んで、出来上がりの反物になりました。


最初に生地屋さんから届いた時の白生地はこちらでした。


同じ生地が、色と模様がついて着物生地となったわけです。
ビフォーアフターをアップでご覧ください。



刺繍や金彩が傷まないように紙やビニールをはさんで巻き取っているので、こう見ると海苔巻きのようですが、織り、染め、刺繍のカタマリです(‘◇’)ゞ


東京オリンピック関連して企画された、全出場国をテーマにした振袖を伝統技法で制作するというプロジェクト。東京都工芸染色協同組合を通じて参加、ぼかし屋はモナコ公国をテーマにした振袖を担当いたしました。たいへん勉強になる貴重な機会をいただき、関係者の皆さまに深く感謝しております。ありがとうございました。
次回ブログは周辺話題を少々(^^)/

ぼかし屋の染め風景 | 12:06 PM | comments (x) | trackback (x)
モナコをテーマにした振袖の二着目の制作では江戸刺繍をあしらっていただくことにしました。
友禅は華やかさがある染め上がりになるので、多くの場合礼装や晴れ着となります。江戸時代に友禅染が発達する中で、友禅染に刺繍を合わせて豪華さを出した振袖、小袖が多く登場してきます。
で!このたびの制作の機会に、刺繍で仕上げていただくことにしたわけです。

お願いしたのは江戸刺繍の猪上雅也さん
以前、他の方の友禅作品にあしらわれた井上さんの刺繍を見て一目ぼれし、機会があればこの先生にお願いしよう!と決めておりました。

一番のポイントは、背の中央に先方(モナコ公国)のご希望で入れた冠の形に金糸をあしらって豪華にすることです。



下部に生地の端が写っています。刺繍の作業台に糸で括り付けてあります。


まだ本仕立てではないので生地の耳が写っていますが、刺繍上がりを背中心で合わせると、だいたいこんな感じ。ピンクの糸も入り、冠全体が紋所として立体的になりました。
大きな刺繍紋といったところですが、実際に着装すると帯に隠れ、衣桁に飾ると目立つ場所です。

刺繡は他に、王宮と国花であるカンパニュラにも。
写真の右端に、刺繍の作業台に生地の耳が縫い付けられていますよ!


モナコの王宮もともと海に面した岩山を利用して作られた中世の要塞だったとか。
要塞がぷっつり途切れていて形が少し不自然ですが、右端は縫い代に入るため模様が途切れております。

地中海に面したモナコの青い空と岩山はモナコの風景に欠かせない要素。
空に翻るモナコ国旗も刺繍でグレードアップ。





王宮のシンボルとなる中世以来の塔は、石造りであることを刺繍で表現していただきました。
やはり全体を同じ調子で縫うのではなく、強調部分に刺繍をお願いしました。


猪上さんご自身で撚りをかけて糸の色合いや光沢をお作りになっています。
拝見した時、そうそう!こんな風にして頂きたかったんです!(^^)!と思わず猪上さんに申し上げたのでした。


ググっとアップして、
小さい部分ですが、ここが王宮の入り口。写真で見ますと、実際は両側に兵隊さんが立ち、重厚でものものしい入口のようです。この着物では遠景を描いているので、入口も小さく、着物の模様ですから、可愛らしくしました。
金糸の飾りがぴったりです。


写真に写りにくい花芯の白い刺繍がよく見えています。
カンパニュラの花芯や縁取り。


手描き友禅では、「すべてを同じようにするのではなく、それぞれに違えて全体で見たときにきれい」を目指すので、そもそも花の色合いが少しずつ違い、金彩の有無、刺繍の有無でさらに違いをつけます。
全体で見た時に強弱がつくように、重要な位置の花を豪華にしてあります。


刺繍をいれていただいた王宮とカンパニュラの裾模様。
こんな感じで、とお願いした以上に美しい刺繍をあしらって頂き、ありがとうございました。
<(_ _)>

ぼかし屋の染め風景 | 05:02 PM | comments (x) | trackback (x)
モナコ公国の手描友禅振袖 制作風景 19 仕上げの金彩

丸京染色さんの作業のために剥ぎ合せミシンで生地をつなぎ合せて一反の長い生地に戻して京都へ行った生地。糊を落として湯のしも済み、ピシッときれいな反物に戻った生地が京都から戻ってきました。


今度は解いて着物の形の各パーツの生地へとバラします。並べて位置関係を確認しながら、どの程度の金彩をほどこすか決めます。


くすんでいる糸目糊がとれて、湯のしで生地の光沢が戻り、とても華やか!
金彩の仕上げはいつも行うわけではなく、着物の用途や色調によります。当然今回は派手めに。

金彩と一口に言いますが、金色を使う仕上げ彩色のこと。金色や銀色の粉を顔料や接着用材と混ぜ、マスキング用のフィルムや刷毛、筆を利用して生地に彩色するのです。手描き友禅の最後のお化粧といったところです。


左端に写っているのはマスキングフィルムカット用の道具。カッターの刃に電熱が通り、フィルムだけが切れて生地には影響しない程度の電熱が通り、熱さを利用して絹の上に張ったフィルムを模様の形に切り抜くことが出来ます。

このカットの作業を、私の師匠であった早坂優先生は、熱を使わず刃を直接フィルムに当てて、指の加減だけで切り抜いていました。すぐ下に絹生地があるのにですよ!
「修行時代には電熱カッターなんて無かったからね」とおっしゃっていたものです。
私はとても真似できません。専用の道具に頼っております。
師匠が今もお元気だったらな、と思うことは多いです。

生地にフィルムを貼って


模様に沿って切り抜き


銀色の粉を刷毛ぼかし

済んだら、フィルムを剥がします。銀色の吹雪をアクセントにしました。

金や銀も色の具合は色々。自分で調合します。


このままでも綺麗ですが、


華やかなバラのアクセントには、やはり光の強い金色で、花びらのうち、強く見せたいところに筆描きで金線を加えます。

立体感が出て、強い印象になります。
(金彩の方法は製作者により様々です)

彩色したところが乾くまで少々時間がかかります。
衣桁も動員して部屋中に広げながら作業します。華やか~な室内となります。



ぼかし屋の染め風景 | 10:58 PM | comments (x) | trackback (x)

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