お知らせ

 
今回は見た展覧会のルポではなく、お勧め展覧会の情報です。
見ることが出来たら、後日ルポしたいと思います。
(画像は展覧会チラシとNHK Eテレのアートシーンより)

①  ヨーロピアン・モード展 
特集 アールヌーボーってなに?
 文化学園服飾博物館(新宿駅南口)にて。5月20日まで。
https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/



当ブログ「きものブログ」は着る物ブログなので、ぼかし屋としては絶対に見に行きたい展示です。


日本でまだドレスに縁がなかったロココ時代の、つまりまだ江戸時代のヨーロッパの服飾が見られて、新しくはクリスチャンディオールまで展示されているようです。

② 「江戸絵画お絵かき教室」展
描くという視点から江戸絵画を楽しむ。
 府中市美術館 (東京都府中市)
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/index.html



江戸の画家たちがどんな技法で、道具で、材料で絵を描いていたのかを紹介する珍しい切り口の展覧会。面白そうです!


琳派の画家たちが多用していた「垂らし込み」や、伊藤若冲の技法として有名な「筋目描き」「裏彩色」などを、どのような手順なのか、分かりやすく教えてくれる展示のようです。

  伊藤若冲 「雨竜図」

筋目描き→墨で描いた時に、墨の成分より先に紙に水分が走る性質を利用した描き方。水分が輪浸みのようになる感じ。お習字で経験ありませんか。


NHKのEテレ、アートシーンでも紹介されていました。


   絵具で使う顔料や膠(ニカワ)
すべて自然界にある金属や石、貝などが原料
下から2段目、左から2個目の「べんがら」は鉄粉で防腐効果があり、木材の塗装によく使われたものです。京都祇園の「べんがら格子」が有名です。

 緑青といっても種類があるのですね。

材料の違いはもちろん、砕く細かさが違っても違う色になるとか。    
日本画の経験がない者としては勉強になります。
どのように筆を運んだら、このように描けるのか分かるような展示だそうですよ。


お知らせ | 10:48 PM | comments (x) | trackback (x)
染芸展のご案内

ぼかし屋が所属している東京都工芸染色協同組合が主催する展示会が、3/3(金)
~3/5(日)に開かれます。
場所は浅草、駅から徒歩10分、雷様へお参りのついでがありましたら、お立ち寄りください。



コロナ感染防止のため休止が続き、昨年はぼかし屋は不参加だったため、久しぶりのご案内となります。



コロナ前に好評だった東京手描き友禅の染め体験コーナーは残念ながら今回も休止です。
完全な正常化にはまだ時間がかかるようです。

お知らせ | 11:30 PM | comments (x) | trackback (x)
ぼかし屋友禅 新年ご挨拶




2023年が皆さまにとって良き年となりますよう、お祈り申し上げます。
戦火にある国々に平和が戻りますように。


ぼかし屋ベランダの万両
例年、年明け前にヒヨドリのお腹に入ってしまう赤い実が、今年はお正月までもちました。

お知らせ | 03:39 PM | comments (x) | trackback (x)
東京手描き友禅の職人組合、東京都工芸染色協同組合のお仲間にお誘いいただき展示に参加予定です。




ぼかし屋は絵羽1点ですが、皆さん染め帯を中心に小物も展示されます。
新宿にご用の節はお立ち寄りいただければ幸いです。
<(_ _)>


お知らせ | 11:11 PM | comments (x) | trackback (x)
「美の壺」で着物が取り上げられます

着物好き必見のテレビ番組が放送されます。
ぜひ見てみましょう!
 1月7日 NHK BS放送で19時30分~
美の壺 スペシャル「着物」



色々な種類のお洒落な着物が見られそうですよ。

お知らせ | 05:51 PM | comments (x) | trackback (x)
このきものブログでは友禅染や着物、伝統文様、日本画に関わる展覧会をご紹介してきました。ついつい残り会期が短くなってから、または終わってしまってからの掲載が多かったのですが、今回は、これから始まる展覧会です。
新聞でも取り上げられていました。


      寿(ことほ)ぎのきもの
  ジャパニーズ・ウェディング―日本の婚礼衣裳―
                        そごう美術館
 開催期間:2021年10月16日(土)〜2021年11月14日(日)

 https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

催事場を使って展覧会を開くデパートはたくさんありますが、横浜そごうは美術品の資格を持つ会場です。JR横浜駅からすぐ。
江戸時代の武家、町人の婚礼だけでなく、近代以降の婚礼についても展示されるそうです。
婚礼衣装の豪華なものが一番多く作られたのは身分制度が廃された近代になってから。資金さえあれば誰でも織りや縫いの打掛、振袖を着用できるようになったためです。


婚礼雛道具なども見られるようですよ(*^^)

お知らせ | 03:49 PM | comments (x) | trackback (x)
着物を着たパラアスリートの絵

今日は8月28日 関東地方は非常に暑く、東京にも熱中症警報が出ています。
暑中見舞い、ではなくて熱中お見舞い申し上げます。
本日の話題は今開催中の東京パラリンピック関連のこの新聞記事から。


昨年12月17日の朝日新聞の紙面

日本画家、山口晃さんが制作した東京パラリンピック公式ポスターの紹介記事です。山口晃さんは現代を代表する画家のお一人で、とても繊細かつ大胆な作風の方です。
とかく忘れられがちな「東日本大震災や原発事故からの復興」を主眼にして制作なさったと紹介されています。
細かい背景には被災地の多様な実情が描き込まれています。
東京オリンピック、パラリンピックの公式ホームページにオンラインショップがあり、購入してみました。

額装して飾ったところです。


本物を拝見して驚いたのですが、中央にいる女性(パラアスリートの象徴)が素晴らしいのです。着物を着て、長い袂(たもと)を翻して弓を射ています。
日本古来の流鏑馬とパラアスリートを融合してデザインしておられるのだと思います。それはそれは美しく、ただただ敬服です。
ポスターといいながら、美術品だと思います。いつか原画を拝見する展覧会が開かれますように。
皆さまにも情報をと思い、このブログで紹介することにした次第です。

ところが!!今オンラインショップを検索しましたら、
残念なことに!この山口さんのポスターはもう在庫切れになってしまったようです。多くの方々が高く評価したからに違いない!
同じ図を印刷したトートバッグやTシャツならまだ在庫ありましたよ。

TOKYO2020 OFFICIAL ONLINE SHOP
https://tokyo2020shop.jp/

ちなみにポスターを飾っているのは、ぼかし屋が通常、引き染めをしている作業場兼の部屋です。何度もこのブログに登場していますが、カッコよく見えるように、片づけして飾って写しました。今の若い方たちの言葉では、こういうのを「盛る」というそうですね。別の部屋に見えるほど、盛りました(^^♪

お知らせ | 04:54 PM | comments (x) | trackback (x)
本日の着物ブログはテレビ番組2件、ご覧いただければというお知らせです。
両方ともぼかし屋のことではありませんが、まず最初の番組は
5月13日(木)夜8時からテレビ朝日 「警視庁捜査一課長」
友禅工房を舞台にドラマが展開するストーリーで、東京手描友禅の熊﨑和人さんの工房と染め道具がロケに使われ、番組中の友禅染の場面も指導なさったそうです。
職人組合である東京都工芸染色協同組合の先輩である熊﨑さんは、私、ぼかし屋から見ますと先生。東京の友禅を代表する作風で、江戸の風景を染めだした訪問着は実にです。
刑事モノの中にどのように登場するのか楽しみです(^^♪



次はあいにく同じ時間ですが、是非録画で。
5月13日(木)夜8時からNHK BS3「ヒューマニエンス“衣服”服を着るという進化」
この番組はヒトの進化について、毎回テーマをしぼって紹介する面白い手法で、これまでも「涙」「思春期」などを取り上げ、なぜそういうモノがヒトにはあるのか、どういう役割を果たしているのかを紹介していました。
今回は「衣服」服を着るという進化がなぜ起こったのか?を説明してくれそうです。

このブログは、ゆる~く着物全体を取り上げたいと思っております。それにしては、どうしても友禅染の話が多いのですが、今回はぜひ皆さまにもご覧いただきたいと考えました。
(‘◇’)ゞ
衣服の必要ない温暖地で生まれた人類が何故これほどゴタゴタと身にまとうようになったのでしょうね?
寒さ対策だけではないのかも。

お知らせ | 03:50 PM | comments (x) | trackback (x)



チラシの写真の正式名称は「尾形光琳、白綾地秋草模様 小袖」
重要文化財で、通称「冬木小袖」
光琳のスポンサーだった冬木家の夫人が着たことの因んだ呼び名だそうです。

この小袖は昨年から2年がかりの修理中で、上野の東京国立博物館が資金を募集中です。
詳細はチラシの反対側に。




博物館の館内でレプリカの展示と共に募金箱がありまして、僅かながら賛同してきました。
会場にマネキンに着付けたラプリカが展示されていました。
細い帯を前結び。この着付けなら楽に着られそう。帯の巾が広くなり現代の着付けに近くなったのは江戸時代も後期からです。


写真ですと友禅模様のように見えますが、光琳の時代、江戸初期は、まだ糊防染の糸目友禅の技術は確立していない時期で、解説によれば白生地に日本画と同じように墨絵で描き、藍の濃淡も加えて描かれているとのこと。
縫い目を越えて模様がつながる絵羽模様になっていて、屏風絵のような自由な図柄を着物にも表現することの出発点のような作品だと思います。

寄付の目標は1500万円だそうです。
一口 1000円から。ウェブサイトにて⇊
https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki/

お知らせ | 11:14 PM | comments (x) | trackback (x)
   謹賀新年



昨年中は多くの皆さまにお世話になりました。
ご用命いただいたお客様、
東京都工芸染色協同組合の諸先輩方、刺繍屋さん、材料屋さん、湯のし屋さん、京都の丸京染色さん、しみ抜き屋さん、仕立て屋さん、生地屋さん
オリンピック出場国の振袖製作の着物プロジェクト、イマジンワンワールドの皆さん
色々ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。



さて新年のお楽しみウイーンフィルのニューイヤーコンサートが元日夜、NHK Eテレで放送されました。毎回楽しみな楽友協会ホールを彩る花の装飾、今年は朱赤がメインカラーで、感染防止のため無観客のホールを淋しく感じさせない艶やかな色合いでした。


特に正面はバラ、薔薇、ばら!!!

勝手な評価ですが、今年の一番は「皇帝円舞曲」だったのでは?
小学校時代、なぜか給食の時間になると校内放送されていた懐かしい曲です(*^^)
このようにきちんと聴いたのは初めて。
テレビ視聴の良さは、それぞれのパートでメインを演奏している楽器や奏者を写してくれること。素人にも分かりやすく、大曲をより一層楽しめました。

コンサートホールを彩るバラを見つつ思いました。
12月に多忙で取り紛れてしまったモナコ公国振袖バラの色挿し、次回の当ブログでご紹介しなくては!


お知らせ | 05:52 PM | comments (x) | trackback (x)

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