お知らせ

 
着物を着たパラアスリートの絵

今日は8月28日 関東地方は非常に暑く、東京にも熱中症警報が出ています。
暑中見舞い、ではなくて熱中お見舞い申し上げます。
本日の話題は今開催中の東京パラリンピック関連のこの新聞記事から。


昨年12月17日の朝日新聞の紙面

日本画家、山口晃さんが制作した東京パラリンピック公式ポスターの紹介記事です。山口晃さんは現代を代表する画家のお一人で、とても繊細かつ大胆な作風の方です。
とかく忘れられがちな「東日本大震災や原発事故からの復興」を主眼にして制作なさったと紹介されています。
細かい背景には被災地の多様な実情が描き込まれています。
東京オリンピック、パラリンピックの公式ホームページにオンラインショップがあり、購入してみました。

額装して飾ったところです。


本物を拝見して驚いたのですが、中央にいる女性(パラアスリートの象徴)が素晴らしいのです。着物を着て、長い袂(たもと)を翻して弓を射ています。
日本古来の流鏑馬とパラアスリートを融合してデザインしておられるのだと思います。それはそれは美しく、ただただ敬服です。
ポスターといいながら、美術品だと思います。いつか原画を拝見する展覧会が開かれますように。
皆さまにも情報をと思い、このブログで紹介することにした次第です。

ところが!!今オンラインショップを検索しましたら、
残念なことに!この山口さんのポスターはもう在庫切れになってしまったようです。多くの方々が高く評価したからに違いない!
同じ図を印刷したトートバッグやTシャツならまだ在庫ありましたよ。

TOKYO2020 OFFICIAL ONLINE SHOP
https://tokyo2020shop.jp/

ちなみにポスターを飾っているのは、ぼかし屋が通常、引き染めをしている作業場兼の部屋です。何度もこのブログに登場していますが、カッコよく見えるように、片づけして飾って写しました。今の若い方たちの言葉では、こういうのを「盛る」というそうですね。別の部屋に見えるほど、盛りました(^^♪

お知らせ | 04:54 PM | comments (x) | trackback (x)
本日の着物ブログはテレビ番組2件、ご覧いただければというお知らせです。
両方ともぼかし屋のことではありませんが、まず最初の番組は
5月13日(木)夜8時からテレビ朝日 「警視庁捜査一課長」
友禅工房を舞台にドラマが展開するストーリーで、東京手描友禅の熊﨑和人さんの工房と染め道具がロケに使われ、番組中の友禅染の場面も指導なさったそうです。
職人組合である東京都工芸染色協同組合の先輩である熊﨑さんは、私、ぼかし屋から見ますと先生。東京の友禅を代表する作風で、江戸の風景を染めだした訪問着は実にです。
刑事モノの中にどのように登場するのか楽しみです(^^♪



次はあいにく同じ時間ですが、是非録画で。
5月13日(木)夜8時からNHK BS3「ヒューマニエンス“衣服”服を着るという進化」
この番組はヒトの進化について、毎回テーマをしぼって紹介する面白い手法で、これまでも「涙」「思春期」などを取り上げ、なぜそういうモノがヒトにはあるのか、どういう役割を果たしているのかを紹介していました。
今回は「衣服」服を着るという進化がなぜ起こったのか?を説明してくれそうです。

このブログは、ゆる~く着物全体を取り上げたいと思っております。それにしては、どうしても友禅染の話が多いのですが、今回はぜひ皆さまにもご覧いただきたいと考えました。
(‘◇’)ゞ
衣服の必要ない温暖地で生まれた人類が何故これほどゴタゴタと身にまとうようになったのでしょうね?
寒さ対策だけではないのかも。

お知らせ | 03:50 PM | comments (x) | trackback (x)



チラシの写真の正式名称は「尾形光琳、白綾地秋草模様 小袖」
重要文化財で、通称「冬木小袖」
光琳のスポンサーだった冬木家の夫人が着たことの因んだ呼び名だそうです。

この小袖は昨年から2年がかりの修理中で、上野の東京国立博物館が資金を募集中です。
詳細はチラシの反対側に。




博物館の館内でレプリカの展示と共に募金箱がありまして、僅かながら賛同してきました。
会場にマネキンに着付けたラプリカが展示されていました。
細い帯を前結び。この着付けなら楽に着られそう。帯の巾が広くなり現代の着付けに近くなったのは江戸時代も後期からです。


写真ですと友禅模様のように見えますが、光琳の時代、江戸初期は、まだ糊防染の糸目友禅の技術は確立していない時期で、解説によれば白生地に日本画と同じように墨絵で描き、藍の濃淡も加えて描かれているとのこと。
縫い目を越えて模様がつながる絵羽模様になっていて、屏風絵のような自由な図柄を着物にも表現することの出発点のような作品だと思います。

寄付の目標は1500万円だそうです。
一口 1000円から。ウェブサイトにて⇊
https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki/

お知らせ | 11:14 PM | comments (x) | trackback (x)
以前もご案内したように、オリンピックに関連して制作された出場国をテーマにした振袖の全てが、この週末に京セラ美術館にて公開されます。新型ウイルス感染防止のため事前にネット予約が必要ですが、入場は無料です。



手描き友禅が多いようですが、ロウケツ染めや絞り染めの作品もあるようです。
日本中の製作者が腕を振るいましたので、京都近郊の方には是非お立ち寄りいただければと思います。
もちろん、当ブログで制作工程を紹介中のモナコ公国をテーマとした東京手描友禅もぜひご覧ください
<(_ _)>

お知らせ | 06:17 PM | comments (x) | trackback (x)
当ブログではモナコ公国をテーマとした振袖製作の工程を順次ご紹介中です。
この振袖は一般社団法人イマジンワンワールドが行っている着物プロジェクトのなかで、ぼかし屋が製作の機会をいただいたものです。
着物プロジェクトはオリンピック出場213の国と地域をテーマとした振袖を製作、発表を通じて教育事業や地域事業に役立てることを目的としています。

このプロジェクトと製作された振袖の紹介情報がいくつかあります。

☆ 現在、YouTubeですべての振袖を動画配信中
  https://www.piow.jp

☆ 明日7月26日(日)朝7時からNHK総合「おはよう!日本」の報道でプロジェクトが紹介されます。

☆ 今年10月16日(金)~18日(日)
京都市京セラ美術館にてすべての振袖を展示(2階会場、入場無料)


YouTube配信動画のモナコ公国振袖の画像

隣の帯は(株)川島織物セルコンが製作なさったもので、薔薇と公国の紋章を織り出した豪華な作りです。赤と白のダイヤの模様は中世以来、公国を象徴する模様として使われているそうです。
これに因んで現在の国旗も上が赤、下が白の2色。
そういう訳で振袖も赤と白を基調とするご注文でした。

213着の振袖は日本各地で染織に携わる約200人以上によって作られました。今後、ご覧になる機会がありましたら、ぜひ本物に接していただけたらと思います。
友禅染かロウケツ染めが多いのですが、織りや、マリ共和国のような絞り染めもあります。とても美しい色彩の絞りのようなので、私もぜひ拝見したいと思っています。

さて、また来週から染め工程の紹介に戻ります。いよいよ(やっと?)色が出てきて、染物らしくなってきますよ。


お知らせ | 11:30 PM | comments (x) | trackback (x)
着物ブログをご覧くださっている皆さま

ただいま掲載済の写真に一部不具合が出ております。

主に縦横が逆転したり、圧縮画像になったりという状況です。
修正に少々お時間がかかりますので、その間お見苦しい状況で申し訳ございません

これからも着物と東京手描き友禅の染め作業、模様に関わる話題を、広く取り上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ただいまはオリンピック関連プロジェクト(イマジンワンワールド)にてぼかし屋が制作したモナコ公国の振袖について、白生地から染め上がりまでの工程を順次ご紹介しております。
友禅染の、普通は表に出ない周辺作業や道具も出てまいりますので、お楽しみ下されば幸いです。
感想やご質問をお寄せください。
当ホームページの「お問い合せ票」をご利用くだされば簡単にメール送信していただけます。
!(^^)!

ぼかし屋友禅 宮崎

お知らせ | 02:49 PM | comments (x) | trackback (x)
3/1追記

下記にご案内の今年の染芸展の公開は中止
         となりました。
残念ではございますが、新型ウイルスの感染防止のために さして広くない会場に大勢で集まる展示は避けた方がよいとの判断に至りました。

ぼかし屋出品作は後日、このブログに掲載させていただきます。
ご来場を予定して下さった方々には厚くお礼申し上げます。
またの機会によろしくお願いいたします。
<(_ _)>





会期中はおもに友禅染の体験コーナーにおります。
浅草、雷様にお参りのついでがありましたら、お立ち寄りくださいませ。


お知らせ | 12:26 PM | comments (x) | trackback (x)
東京手描友禅の染め工房、ぼかし屋友禅より

 謹賀新年

昨年は、オリンピック出場国の一つ、モナコ公国をテーマにした振袖を作るという貴重な経験をいたしました。
全体を国旗と同じ赤白に染め分け、国の花カンパネラ、その向こうに王宮、そしてグレース公妃にちなんだ大輪のバラを散らせた図案を、東京手描き友禅の技法で染めました。


  下絵から染め上がりまでの染色作業風景





昨年中はことのほか多くの皆さまにお世話になりました。
ご注文くださったお客様はもちろん、デザインに合った生地を探して下さった白生地屋さん、珍しい色調を出すために相談にのって下さった材料屋さん、作業についてアドバイスして下さった先輩方、手助けして下さった方々、心よりお礼申し上げます。
今年も少しずつ前進してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

今年もこの「きものブログ」にて、ぼかし屋の作業風景や、広く着物や友禅についての話題を取り上げでまいりたいと思います。
モナコ公国の振袖の染めについても順次ご紹介いたします。

ブログ、ホームページには自動的にメールを送信できるお問合せ票がついております。
着物のご相談、ご注文だけでなく、ブログの感想など大歓迎です。
お気軽にご利用いただければ幸いです。

ぼかし屋友禅 宮崎桂子


お知らせ | 10:47 PM | comments (x) | trackback (x)
東京都工芸染色協同組合 七支部員で染め帯の展示を行っております。



ぼかし屋の出品は、前回ブログで染め風景をご紹介した橘の染め帯一点です。



糸目糊がとれてスッキリと白い線が浮き出てます。だから糸目友禅とも呼ばれます。


お太鼓に締めるとこんな感じ。


表参道にご用の節はお立ち寄りくださいませ。
明日28日は会場におります。

お知らせ | 11:19 AM | comments (x) | trackback (x)

少し前の朝日新聞記事です。



ニューヨークのメトロポリタン美術館で所蔵品のうち著作権の切れた美術品などを公共の財産、パブリックドメインとして誰でもいつでも見られるようにネットで公開しているというものです。
フェルメールやゴッホなどの作品のデジタル映像37万点以上を常時ホームページ上で公開していて、見せてくれる公開だけでなく、ダウンロードして印刷も自由に出来るのです。さっそく試してみました。

美術館名 Metropolitan Museum of Art ですぐにホームページにヒットします。
※(ホームページの図柄はどんどん更新されるようです)


右の隅にあるsearchをクリックしますと、
探したい情報を入力するボックスが出てきます。



鈴木其一」を探してみます。
一覧が出てきました。


一昨年東京に来た「朝顔」も見えますね。


芥子図」画像を選んで印刷してみました。


フェルメール」も探してみました。


新聞記事に取り上げられていた「水差しを持つ女」も出てきました。

なかなかの質で印刷出来ました。


画家の名前を横文字で入力する手間はあるものの絵が好きな人には朗報です。
大きく印刷してフレームに入れたり、壁に貼ったり、色々楽しめそう!(^^)!
ぜひお試しください。

ちなみに記事では公共財産に対する日本の美術館の対応の遅れも指摘されています。
東京国立博物館は所蔵品について、撮影は自由ですが、ネット公開はしていません
自由に撮影した写真が着物作りにどれほど役立つかを思えば、気軽に行ける距離に住んでいることを幸運と思いますが、本当は先人たちの遺してくれた財産による恩恵は、居住地に関わらず受けられるべきですよね。せっかくネットの時代なのですから。
ニューヨークで出来て東京に出来ないはずはありませんよね!


お知らせ | 11:04 PM | comments (x) | trackback (x)

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