お知らせ

 



チラシの写真の正式名称は「尾形光琳、白綾地秋草模様 小袖」
重要文化財で、通称「冬木小袖」
光琳のスポンサーだった冬木家の夫人が着たことの因んだ呼び名だそうです。

この小袖は昨年から2年がかりの修理中で、上野の東京国立博物館が資金を募集中です。
詳細はチラシの反対側に。




博物館の館内でレプリカの展示と共に募金箱がありまして、僅かながら賛同してきました。
会場にマネキンに着付けたラプリカが展示されていました。
細い帯を前結び。この着付けなら楽に着られそう。帯の巾が広くなり現代の着付けに近くなったのは江戸時代も後期からです。


写真ですと友禅模様のように見えますが、光琳の時代、江戸初期は、まだ糊防染の糸目友禅の技術は確立していない時期で、解説によれば白生地に日本画と同じように墨絵で描き、藍の濃淡も加えて描かれているとのこと。
縫い目を越えて模様がつながる絵羽模様になっていて、屏風絵のような自由な図柄を着物にも表現することの出発点のような作品だと思います。

寄付の目標は1500万円だそうです。
一口 1000円から。ウェブサイトにて⇊
https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki/

お知らせ | 11:14 PM | comments (x) | trackback (x)
   謹賀新年



昨年中は多くの皆さまにお世話になりました。
ご用命いただいたお客様、
東京都工芸染色協同組合の諸先輩方、刺繍屋さん、材料屋さん、湯のし屋さん、京都の丸京染色さん、しみ抜き屋さん、仕立て屋さん、生地屋さん
オリンピック出場国の振袖製作の着物プロジェクト、イマジンワンワールドの皆さん
色々ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。



さて新年のお楽しみウイーンフィルのニューイヤーコンサートが元日夜、NHK Eテレで放送されました。毎回楽しみな楽友協会ホールを彩る花の装飾、今年は朱赤がメインカラーで、感染防止のため無観客のホールを淋しく感じさせない艶やかな色合いでした。


特に正面はバラ、薔薇、ばら!!!

勝手な評価ですが、今年の一番は「皇帝円舞曲」だったのでは?
小学校時代、なぜか給食の時間になると校内放送されていた懐かしい曲です(*^^)
このようにきちんと聴いたのは初めて。
テレビ視聴の良さは、それぞれのパートでメインを演奏している楽器や奏者を写してくれること。素人にも分かりやすく、大曲をより一層楽しめました。

コンサートホールを彩るバラを見つつ思いました。
12月に多忙で取り紛れてしまったモナコ公国振袖バラの色挿し、次回の当ブログでご紹介しなくては!


お知らせ | 05:52 PM | comments (x) | trackback (x)
以前もご案内したように、オリンピックに関連して制作された出場国をテーマにした振袖の全てが、この週末に京セラ美術館にて公開されます。新型ウイルス感染防止のため事前にネット予約が必要ですが、入場は無料です。



手描き友禅が多いようですが、ロウケツ染めや絞り染めの作品もあるようです。
日本中の製作者が腕を振るいましたので、京都近郊の方には是非お立ち寄りいただければと思います。
もちろん、当ブログで制作工程を紹介中のモナコ公国をテーマとした東京手描友禅もぜひご覧ください
<(_ _)>

お知らせ | 06:17 PM | comments (x) | trackback (x)
当ブログではモナコ公国をテーマとした振袖製作の工程を順次ご紹介中です。
この振袖は一般社団法人イマジンワンワールドが行っている着物プロジェクトのなかで、ぼかし屋が製作の機会をいただいたものです。
着物プロジェクトはオリンピック出場213の国と地域をテーマとした振袖を製作、発表を通じて教育事業や地域事業に役立てることを目的としています。

このプロジェクトと製作された振袖の紹介情報がいくつかあります。

☆ 現在、YouTubeですべての振袖を動画配信中
  https://www.piow.jp

☆ 明日7月26日(日)朝7時からNHK総合「おはよう!日本」の報道でプロジェクトが紹介されます。

☆ 今年10月16日(金)~18日(日)
京都市京セラ美術館にてすべての振袖を展示(2階会場、入場無料)


YouTube配信動画のモナコ公国振袖の画像

隣の帯は(株)川島織物セルコンが製作なさったもので、薔薇と公国の紋章を織り出した豪華な作りです。赤と白のダイヤの模様は中世以来、公国を象徴する模様として使われているそうです。
これに因んで現在の国旗も上が赤、下が白の2色。
そういう訳で振袖も赤と白を基調とするご注文でした。

213着の振袖は日本各地で染織に携わる約200人以上によって作られました。今後、ご覧になる機会がありましたら、ぜひ本物に接していただけたらと思います。
友禅染かロウケツ染めが多いのですが、織りや、マリ共和国のような絞り染めもあります。とても美しい色彩の絞りのようなので、私もぜひ拝見したいと思っています。

さて、また来週から染め工程の紹介に戻ります。いよいよ(やっと?)色が出てきて、染物らしくなってきますよ。


お知らせ | 11:30 PM | comments (x) | trackback (x)
着物ブログをご覧くださっている皆さま

ただいま掲載済の写真に一部不具合が出ております。

主に縦横が逆転したり、圧縮画像になったりという状況です。
修正に少々お時間がかかりますので、その間お見苦しい状況で申し訳ございません

これからも着物と東京手描き友禅の染め作業、模様に関わる話題を、広く取り上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ただいまはオリンピック関連プロジェクト(イマジンワンワールド)にてぼかし屋が制作したモナコ公国の振袖について、白生地から染め上がりまでの工程を順次ご紹介しております。
友禅染の、普通は表に出ない周辺作業や道具も出てまいりますので、お楽しみ下されば幸いです。
感想やご質問をお寄せください。
当ホームページの「お問い合せ票」をご利用くだされば簡単にメール送信していただけます。
!(^^)!

ぼかし屋友禅 宮崎

お知らせ | 02:49 PM | comments (x) | trackback (x)
東京手描き友禅の組合主催の今年の染芸展は、新型ウイルス感染防止のため公開中止となりましたが、ぼかし屋出品作の制作風景から色挿しなどの紹介です。

糸目糊、地染などを経て、一番友禅染らしい作業、色挿しへ。


紫系の色合いで蘭の花散らしです。

ポイント撮影。花びらをぼかしながら色挿し中。



染料を塗った直後でまだ乾いていない状態です。


全体で見て色の調子が合うかどうか、このように着物の形に掛けて確認、調整して染めの作業を終えます。
蒸し、水洗い、湯のしを経て染め上がり。
本当の仕立てではなく上げ絵羽仕立てという仮縫いをして展示や試着に備えます。
今回の制作のおもな目標だった「足の長~いぼかし」は綺麗に上がったと思います。


胸元は左右の色が非対称になるように配置し、地色のブルーも藤色も両方見えるようになっています。

追記: ぼかしの足って?
     色の濃淡をつけて染めるのがぼかし染め。
     色の一番濃いところから薄くなり始めて、一番薄く色が無くなるところまでの距離を「ぼかしの足」と呼びます。足が長いとなだらかなぼかし、足が短いとキュッと色が終わる切りのよいぼかしとなります。

お知らせ | 11:34 PM | comments (x) | trackback (x)
3/1追記

下記にご案内の今年の染芸展の公開は中止
         となりました。
残念ではございますが、新型ウイルスの感染防止のために さして広くない会場に大勢で集まる展示は避けた方がよいとの判断に至りました。

ぼかし屋出品作は後日、このブログに掲載させていただきます。
ご来場を予定して下さった方々には厚くお礼申し上げます。
またの機会によろしくお願いいたします。
<(_ _)>





会期中はおもに友禅染の体験コーナーにおります。
浅草、雷様にお参りのついでがありましたら、お立ち寄りくださいませ。


お知らせ | 12:26 PM | comments (x) | trackback (x)
東京手描友禅の染め工房、ぼかし屋友禅より

 謹賀新年

昨年は、オリンピック出場国の一つ、モナコ公国をテーマにした振袖を作るという貴重な経験をいたしました。
全体を国旗と同じ赤白に染め分け、国の花カンパネラ、その向こうに王宮、そしてグレース公妃にちなんだ大輪のバラを散らせた図案を、東京手描き友禅の技法で染めました。


  下絵から染め上がりまでの染色作業風景





昨年中はことのほか多くの皆さまにお世話になりました。
ご注文くださったお客様はもちろん、デザインに合った生地を探して下さった白生地屋さん、珍しい色調を出すために相談にのって下さった材料屋さん、作業についてアドバイスして下さった先輩方、手助けして下さった方々、心よりお礼申し上げます。
今年も少しずつ前進してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

今年もこの「きものブログ」にて、ぼかし屋の作業風景や、広く着物や友禅についての話題を取り上げでまいりたいと思います。
モナコ公国の振袖の染めについても順次ご紹介いたします。

ブログ、ホームページには自動的にメールを送信できるお問合せ票がついております。
着物のご相談、ご注文だけでなく、ブログの感想など大歓迎です。
お気軽にご利用いただければ幸いです。

ぼかし屋友禅 宮崎桂子


お知らせ | 10:47 PM | comments (x) | trackback (x)
東京都工芸染色協同組合 七支部員で染め帯の展示を行っております。



ぼかし屋の出品は、前回ブログで染め風景をご紹介した橘の染め帯一点です。



糸目糊がとれてスッキリと白い線が浮き出てます。だから糸目友禅とも呼ばれます。


お太鼓に締めるとこんな感じ。


表参道にご用の節はお立ち寄りくださいませ。
明日28日は会場におります。

お知らせ | 11:19 AM | comments (x) | trackback (x)


手描き友禅ではよく模様の中をぼかして濃淡をつけます。
模様が立体的になるのと、手描きならではの優しい雰囲気が出るためです。

ぼかしで活躍するのが片歯刷毛(かたはばけ)です。


右から4本が片歯刷毛、残る2本は丸刷毛。
比べると片歯刷毛は薄く先端の片側だけが少し尖らせてあるのでこの名前があります。どちらもぼかしで使われますが、片歯刷毛の方が細かい作業に向きます。
片歯刷毛に番号がついていて、大きな番号ほど大きな面を一気にぼかすことができます。


複雑に組み合わさった薔薇の花びらを立体的に見せるためにぼかしているところ。


色はあらかじめ濃淡で複数揃えます。


色調によりますが、このように大きな花は花弁一枚ずつぼかしていきます。


ここでは5番、6番のサイズを使いました。
水を含ませた片歯刷毛の尖った方にだけ染料を含ませて塗ると水の助けで染料が濃淡にぼかせます。


全体の色を挿し終ると大輪の花出来上がりです。
最後に糸目糊が抜けるとスッキリします。
さらに大きいと丸刷毛も併用することもあります。

手描き友禅の模様色挿しで使用する刷毛は片歯刷毛、丸刷毛、牡丹刷毛など。
ぼかしの雰囲気によっては染め筆のままぼかすこともあります。
とても細かい所や、尖った先端などには面相筆の穂先も使います。
先人が工夫して生み出してきた刷毛や筆、頼りになる道具です。
作ってくださる職人さんに感謝<m(__)m>


お知らせ | 08:34 PM | comments (x) | trackback (x)

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