2021,01,30, Saturday
手描き友禅の染め作業に使う材料は、高田馬場界隈の材料屋さんか、京都の染料屋さんから取り寄せております。今日のブログを「京都からの便り」という風流なタイトルにしたのは、京都の染料屋さんから届いたばかりの宅急便の箱に、緩衝材として「京都新聞」が詰め込まれていたからです。
地域版がクシャクシャで出てきたりすると、明らかに関東圏の新聞とは話題が違います。まるで京都からのお便りのように思われて、いつもシワを伸ばしてイソイソと読みます。
今回は昨年の12月19日付け。
主なところでは、「イチョウに大根干し1200本」と
「悲運の画家たち展」の案内記事。
「イチョウ」の方は、八幡市の円福寺で恒例の大根干しが始まったというもの。
シワシワですが、写真をアップにしました(^^;)
専用の干場や、軒下に干すのはよく見かけますが、大根を大木に直接吊るす風景は初めて見ました。なるほど、干場を作る手間が無く、落葉しているから風通しも日当たりもよいという訳ですね。
その隣の記事は宮津市岩の鼻の海岸に3mもあるダイオウウイカが漂着した話題。深海に棲むという巨大イカ。
その後ろの記事が「悲運の画家たち展」
素晴らしい作品を遺しているわりには知名度が今一つ高いとは言えない画家を紹介するもので嵐山の福田美術館の展覧会だそうです。
長沢芦雪(ながさわろせつ)や木島櫻谷(このしまおうこく)など。
日本美術ファンにとってこの二人は重要人物ですが、葛飾北斎や尾形光琳のような「誰でも知っている名前」ではありません。
二人の名前は初耳という方へ。紹介記事はコチラです。
手持ちの切り抜きから。朝日新聞「美の履歴書」より。代表作が紹介されています。
京都新聞に戻りまして、記事は他に、
比叡山の夜景を楽しむバスツアーの紹介。
長浜市、米原市、彦根市が市内に設置している「石田三成に因んだ柄のマンホール蓋」と同じデザインのコースターを作って配布するお話。
などなど… 歴史の資産がたっぷりある京都地方ならではですね。
うらやましく思いつつ、伸ばして読んだ新聞は折りたたんで資源回収袋へ。
そうそう!
友禅工程のうち、蒸し、水洗い(友禅流しにあたる工程)をお願いしている丸京染色さんからカレンダーを頂いたので入口に吊るして使っております。
これも京都の便り。行事のところを拡大しますと、
きちんと比べてはいませんが、初薬師から始まって初天神までの行事、特に24日の初地蔵は東京には無いことで、私には必要ない情報ですが、楽しい情報です。
ぼかし屋はなぜか京都にご縁があり、このホームページの制作依頼からこちら、サーバーの利用などで、ずっとお世話になっている(株)リュームさんも偶然ながら京都の会社。時々担当さんと電話で話すと京都のイントネーションを楽しめます。
季節の便り | 10:48 PM | comments (x) | trackback (x)