2021,06,19, Saturday
東京手描友禅によるぼかし屋の紫陽花染め。色挿し風景
色挿しして、まだ糸目糊が残っているところ。
完全な出来上がりより、手描き友禅らしいところです。
六月の梅雨らしいお天気が続いています。梅雨といえば紫陽花なので紹介しました。
猫の額ほどのベランダにて。
今年は綺麗なピンクの花も咲きました。
紫陽花は季節性が強いので、模様になることは少ないのですが、着物や生活用品に時々見かけます。
江戸時代のピクニック用のお弁当箱、提げ重。(NHK日曜美術館映像より)
金蒔絵が紫陽花と野菊。実に細かい描写です。
やはり江戸時代の色絵の鉢。(東京国立博物館 常設展示より)
形が四角いのは、おそらく紫陽花の一つ一つが四角いことに因むのではないでしょうか。
内側にも花が染付けてあり、しかも絵具を盛り上げて立体的な表現です。
お重にしろお鉢にしろ、これほどの品を誂えるからには通年使用したはずはなく、六月のためだけの贅沢品だったことでしょう。
最後は紫陽花を描いた日本画の代表、山口芳春の「梅雨晴」
ググっとアップしますと、
花弁(本当はガクだそうですが)の色合いが美しいですね~
この絵は今 渋谷区の山種美術館で開催中の展覧会「百花繚乱」でご覧になれます。6/28まで。
他にも近代の画家たちによる花の絵画がたくさん展示されています。
美術館のサイト
https://www.yamatane-museum.jp/
季節の便り | 09:34 AM | comments (x) | trackback (x)