2018,06,14, Thursday
今回は東京手描友禅の涼しい雰囲気の染め帯を紹介します。雨中の紫陽花の表現です。
お太鼓と前の柄が見えるように、染め上がりを椅子にかけてみました。
お太鼓の柄
前の柄
染め風景
下絵
色挿し
緑色のラインナップ。色数多く、濃淡もつけることでのっぺりしがちな紫陽花の葉を面白く。手前は色試し布です。
色挿しが進むと葉に変化が出て、涼し気ながら豪華な感じに。手描き友禅ですから!
色挿しが済んだところ。
糊でバリバリした生地は伸子で引っ張られて作業した後ですから変形しています。
まだ糸目糊が残っています。
蒸し、水もと、湯のしが済んで、当初の綺麗な生地にもどった出来上がり。
糸目糊がとれ、白い糸のような線となって残っています。糸目友禅とも呼ばれる訳です。
雨を思わせる地紋の生地を使ったので、地紋の凹凸が光を反射しています。季節感たっぷり。お洒落用の帯となりました。
街中で紫陽花を見かけます。梅雨本番ですね。
最後にぼかし屋ベランダの額アジサイの鉢の写真を。
ぼかし屋の作品紹介 | 09:42 AM | comments (x) | trackback (x)