2013,02,26, Tuesday
最近知った英語に Bespoke があります。誂えという意味だそうです。誂えるといえばオーダーメイド。でもこれは和製英語だそうです。正しくは custom-made 仕立て屋さんで誂える場合は tailor made とか。この辺りは何となく知っていても
Bespoke は知りませんでした。
背広の語源で知られるロンドンのセビル・ロウ通りにある紳士服の仕立て屋さんで主に使われる言葉とか。
誂え制作では、注文する人と受注する側が、たくさん話して作り上げていくからでしょうか。なかなか意味深長な言葉ですね。
日本で誂えるものと言えば着物でしょう、と言いたいところですが、今どきアツラエルという動詞を知らない若者もいて残念。それに日本でもオーダーメイドで思い浮かぶものの筆頭はやはり紳士服。残念ながらちょっと太刀打ちできません。
それでも東京手描友禅では他の産地と比べ、もともと誂え染めの割合が高かったという話を聞いたことがあります。未確認ですが。何でも京友禅と比べると業界規模自体が小さかったため量産が発達せず、かえって創作1点ものの誂えが多く生き残ったそうです。京友禅は日本中に出回りましたが、東京の友禅は地産地消ですから。
着物や衣服だけでなく、他にも誂え制作を注文できる分野は広がるといいですね。
着物あれこれ | 02:23 AM | comments (x) | trackback (x)