2014,09,14, Sunday
東京手描友禅の作品紹介 染め名古屋帯手描き友禅の染め帯作品を、染め風景とともにご紹介します。
白生地の下絵に糸目糊置きしたもの。名古屋帯の前の部分なので生地の半分を境に模様を上下させて配置します。
先に地染め。ピンクと藤色で染め分けした帯になります。
色挿ししているところ。
手描き友禅では液体の染料を筆で直接色挿しします。糸目糊で防染していても、はみ出さずに色挿ししても時間が経つと糸目を越えて染料がはみ出しやすいのです。ですから少しでも早く乾くよう生地にかるく熱気をあてながら色挿しをします。
花びらに濃淡をつけるにも薄い色を先に挿して少し乾いたところで濃い色を重ねぼかしすると綺麗に出来上がります。ニクロム線の熱源は縁の下の力持ちです。
同じテーマで二作染めていますが、色の挿し方を変えています。
花びらの色。合計9色使っています。
染め上がり。
仕上げで銀色をあしらいました。色挿しが華やかな方は渋い銀で。
落ち着いた色挿しの方は輝きの強い銀色で。
九月。菊酒造りのために菊の花びらを振り散らしているところをイメージしました。
先週ご案内した「しゃれ帯展」に出品予定です。
ぼかし屋の作品紹介 | 11:12 PM | comments (x) | trackback (x)