手描友禅模様の参考に。其一の菊図と池坊の展覧会

 
手描友禅模様の参考に。其一の菊図と池坊の展覧会

今日九月九日は重陽の節句。長寿を願って菊の露を吸わせた綿を…云々、
ところが台風が来て、ほぼ日本全国強い雨だとか。東京も朝から荒れ模様です。

重陽の節句は 菊の節句とも呼びますから、一番好きな菊の画を紹介いたします。
以前も取り上げたことがある鈴木其一の菊図(ボストン美術館所蔵)です。


 ほんのりピンクに染まった小菊が群れ咲いている図で、小振りな二曲だけの屏風です。
女性が文机の脇に置いた、と想像しております。



はるか以前、当時の銀座松坂屋で開催されたボストン美術館屏風絵の里帰り展
観て一目ぼれ。これをきっかけに其一が好きになりました。

 さて先日、三越本店で開かれた生け花、池坊の展覧会に行ってきました。



 秋の始めとて、花材は秋草や色づいた木々でした。


 とても素晴らしいと感じた作品がこちらです。(撮影自由でした)

ナナカマドの葉が向こうの方に見える構図。足元に蘭が小さく。青々した葉が中央に配置され
作者の方が表現したかったのは、まだ暑さの残る初秋かな、と思いました。!(^^)!


 
 こちらは秋草を盛った竹の花車。このまま友禅模様になりそうです。藪柑子が加わって、ありそうでない可愛い展示でした。
 友禅模様のよい勉強になりました。ありがとうございます。

季節の便り | 12:25 PM | comments (x) | trackback (x)

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