2015,09,09, Wednesday
手描友禅模様の参考に。其一の菊図と池坊の展覧会今日九月九日は重陽の節句。長寿を願って菊の露を吸わせた綿を…云々、
ところが台風が来て、ほぼ日本全国強い雨だとか。東京も朝から荒れ模様です。
重陽の節句は 菊の節句とも呼びますから、一番好きな菊の画を紹介いたします。
以前も取り上げたことがある鈴木其一の菊図(ボストン美術館所蔵)です。
ほんのりピンクに染まった小菊が群れ咲いている図で、小振りな二曲だけの屏風です。
女性が文机の脇に置いた、と想像しております。
はるか以前、当時の銀座松坂屋で開催されたボストン美術館屏風絵の里帰り展で
観て一目ぼれ。これをきっかけに其一が好きになりました。
さて先日、三越本店で開かれた生け花、池坊の展覧会に行ってきました。
秋の始めとて、花材は秋草や色づいた木々でした。
とても素晴らしいと感じた作品がこちらです。(撮影自由でした)
ナナカマドの葉が向こうの方に見える構図。足元に蘭が小さく。青々した葉が中央に配置され
作者の方が表現したかったのは、まだ暑さの残る初秋かな、と思いました。!(^^)!
こちらは秋草を盛った竹の花車。このまま友禅模様になりそうです。藪柑子が加わって、ありそうでない可愛い展示でした。
友禅模様のよい勉強になりました。ありがとうございます。
季節の便り | 12:25 PM | comments (x) | trackback (x)