紫陽花の着物は見かけないけれど…

 
 東京手描友禅ではあまり取り上げない画題なのですが、私は紫陽花が好きで、訪問着や帯に紫陽花を幾度となく染めております。


ぼかし屋風の紫陽花

 今日の東京は雨。いかにも梅雨らしい曇天のもと、用足しのついでに雨に濡れた紫陽花の写真を撮りに近所を歩いてみました。


  日本画のような構図、(*^^)v自画自賛。


  雨露で重そう…


 色のグラデーションこそ紫陽花の楽しみです。

 紫陽花は古くから日本で親しまれた花ですが、画題に取り上げられることは少ないようです。それでも四季花が描かれる場合には葵や百合とともに登場いたします。


鈴木其一「紫陽花に百合立葵図」


  其一の師匠、酒井抱一の「四季花鳥図屏風」(一部)


  抱一の弟子として、其一よりさらに後輩にあたる酒井道一の「紫陽花図」
 道一は、万博に作品を展示するなど江戸琳派の代表として明治期に活躍したそうです。

 この春に高島屋で開催された「細見美術館 琳派のきらめき」展で拝見したのですが、心なしか西洋の香がする絵でした。花びらの青に不思議な透明感があり、アールヌーヴォーのエナメル細工のような感じでした。

  最後に本日の朝日新聞から。
3
 
箱根登山鉄道の線路沿いのアジサイが見頃となり、夜のライトアップが始まるという記事です。
ライトアップされた中を夜間特別電車が走るそうです。
一度行ってみたいのですが、まだ機会がありません。

 同じ紙面の天気図は雨ばかり。 本当に梅雨まっさかりです。

季節の便り | 02:29 PM | comments (x) | trackback (x)

ページのトップへ